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スペシャルレポート

Report 02

知ってた?すり減ったままの靴底は足に悪影響!
早め手軽な対策で足の健康と靴を守ろう

みなさん、最近自分が履いている靴の底を見たことがありますか?
「え?一度もないかも…」という人、案外多いのでは?そう、自分でも気づかないうちにすり減ったままの靴を履き続けていることもあるのではないでしょうか。
実は、靴底がすり減ったままの靴は足の健康によくないのだそう。そのワケを足のトラブルの専門医に聞いてみました。さらに、自分でできる靴底対策もご紹介!

すり減った靴底は、なぜ足にとってよくないの?

靴を履いているうちに底がすり減ってくるのは自然なこと。とはいえ、靴底がすり減ったままで履き続けるのは、足のトラブルの原因となることもあるのだそう。
「足と靴」の専門診療を行う塩之谷整形外科の塩之谷香医院長に詳しく教えていたただきました。

靴底の減り方で足の状態がわかる

「まず、自分の靴底をチェックしてみましょう。かかとの外側から減っている場合は、正常に歩行ができている状態です。もし、内側から減っていたら、足首が内側に傾いている「外反足」かもしれないので、要注意」

靴が傾いていると足首が傾いたまま固定されてしまう

「かかとの外側からすり減るのは正常ではありますが、すり減りすぎるのは足によくありません。靴底がすり減っていると、足首が傾いた方向に固定されてしまいます。
そのまま履き続けることで、足首が傾いたまま歩行し、しだいに膝に痛みが出るなどの悪影響を及ぼす可能性が。それを放っておくと、さらには体全体に影響してしまうことも考えられます。
O脚のかたの場合は、靴底の外側がすり減りやすい傾向にあります。そのままだとO脚を助長してしまう一因にも。
また、子どもは靴底がすり減って傾いたままだと、骨格が変形を起こしやすくなってしまうので、お子さんの靴底もチェックしてくださいね」

今日からすぐできる!上手な靴の履き方のコツ

また、塩之谷先生によると、靴底をすり減らしにくくする、上手な靴の履き方があるのだとか。

「靴の紐を結びっぱなし、マジックテープを留めっぱなしでそのまま履くのはNG。足がきちんと固定されず引きずりがちになり、靴底が減りやすくなってしまうのです。
靴紐は毎回結ぶ、マジックテープも毎回留めることが大切です。こうすることで、靴が足にフィットしてしっかりと固定され、引きずりにくくなりますよ。
もし、毎回結ぶのが難しい場合は、靴ベラを使って履くようにして、紐の緩みをなるべく軽減しましょう」

大事なのは自分の靴をよく見ること

「靴底がすり減って傾いていたら、いくらいいインソールを入れても意味がありません。足の健康のためにも、ときどき、靴を平らなところに置いて、後ろから見て傾いていないかをチェックすることが肝心です。靴底が傾いていたら、早めに修理をしたり、買い替えることをおすすめします」

軽いすり減りはこまめに対策!『シューズドクターN』で実際に直してみた

“実は、靴底をちゃんと見たことがない…”。千葉県在住の主婦・奥野敦子さんもそんな一人。「今回、下駄箱の靴をチェックしてみたら、ほとんどの靴の底が予想以上にすり減っていて驚きました。お気に入りのスニーカーにいたっては靴底に穴まで開いてしまっていてショック…」と思わず苦笑します。

靴底がすり減ったまま履き続けるのは足の健康によくないとはいえ、頻繁に靴を買い替えるのは家計にも負担なので、傾く前に早めに対策をしたいもの。そこで『シューズドクターN』の出番!靴底のすり減りを自分で手軽に直すことができるアイテムです。

今回は、まず自分で修理できるか試してみたい!とのことで、もっとも履く頻度が高いスニーカーでチャレンジしてみました。
DIYやハンドメイドが得意で、テレビやウェブメディアでも活躍する奥野さん、靴の修理にも興味津々です♪

さっそく修理スタート!

<用意するもの>
『セメダイン シューズドクターN』(白)、新聞紙(またはレジャーシート)、ウェットティッシュ、マスキングテープ、洗濯ばさみ4個

底がすり減り、左足の底には穴が開いてしまったスニーカー。果たして、修復できるのでしょうか?

作業をする場所に、汚れ防止に新聞紙やレジャーシートを敷いてから始めましょう。
まず、靴底の汚れをウェットティッシュで拭き取ります。

商品付属のサンドペーパーで、補修材を盛る部分にやすりをかけます。表面の汚れを落とすとともに、補修材がしっかり密着するよう表面をザラザラにするのがポイント。その後、再度ウェットティッシュで拭き取り、乾かします。

付属のプラ板を靴底にセットします。本来のヒールの高さに合わせて、マスキングテープで貼り付けます。

外れないよう、靴底にマスキングテープを渡して貼り付けるとより安心。

シューズドクターNを開封し、すり減ったすき間を埋めるように、奥のほうをめがけて“ニュ~”っと絞り出します。あとでヘラで平らに均すので、多めに絞ってOK。

付属のヘラを使って、余分をかきとりながら、すき間を埋め平らに均します。

ヘラを立てて、横に動かしていきます。同じ力、同じスピードで平行に動かすと仕上がりがキレイ。できれば、ヘラは何往復もするのではなく1回で均すのが◎。何度もやり直すとなめらかに仕上がりません。

均し終わったものがこちら。「初めてだと1回で均すのは難しい~。“事前のイメトレ”と“思い切り”が大事かもしれません(笑)」

かかと側から見ると、すり減っていた部分が埋められ、本来のヒールの高さに戻っています。

穴が開いていた左足も同様に埋めていきます。穴の部分にも気にせず絞ってOK。「慣れてくると、工作気分でなんだか楽しい!」と奥野さん。

ヘラで均すと、もう穴がどこか分からないほどキレイに埋まっています!

補修が終わったら靴に洗濯ばさみを取り付け、塗った面を上にして乾かします。

洗濯ばさみを使うと靴が倒れる心配をせずに置いておけます。少なくても24時間程度は置くようにしましょう。程よく湿気があるほうがしっかりと固まるので、湿度が高い場所が◎。

修復箇所の深さが2~3mmなら、夏場は24時間で十分ですが、冬の乾燥している時期は、もう少し長く置くのがおすすめです。

乾燥させたら仕上げ作業を

しっかりと乾いたら、プラ板を外します。

はみ出たところが気になるようなら、ハサミでカットして整えます。もちろん、そのままでもOK。

完成!

こちらが修復した靴底。ご覧ください!左足の穴もキレイに埋まり、どこに穴が開いていたのか分からないほど♡

「スゴイ!キレイに埋まってますね~。穴が開いていたのがウソみたい!」と奥野さんも大喜び。

写真左がビフォー、右がアフター。修復前後の靴底を比べてみると、この通り。すり減っていた部分が埋まっています。

「今まで、靴底を自分で直すなんて大変そう…と思っていましたが、実際やってみたら作業も工作気分で楽しかったし、思っていたよりずっと簡単かつキレイに修復ができました。大満足です!」

ちなみに、靴底が黒い革靴などの修復には黒い『シューズドクターN』がおすすめ。奥野さんも、「夫の革靴の底がすり減っていたので、この機会に修理したいです」とのこと。

お気に入りのスニーカーをまた履ける!

さっそく修理したスニーカーを履いて、散歩に出かけた奥野さん。「お気に入りのスニーカーの寿命が少し伸びました!またこのスニーカーを履いてお出かけできるのが嬉しいです」と笑顔に。

すり減っていたかかとが補修され、穴も埋まったので、雨の日でも安心して履くことができますね。

「これから年を重ねても、ず~っと元気で歩き続けたいので、足の健康は大切だと思っていました。でも、靴底は気にしたことがなく、自分でも気づかないうちに、足によくないすり減った靴底のまま歩いていたんですね。
今回、靴底をチェックすることの大切さを知りました。靴ひもの結び方や歩き方も見直すきっかけになったと思います。
そして、簡単に修理できることが分かったので、今後はすり減りすぎないうちに、こまめにメンテナンスをしながら履こうと思います!」

お気に入りの靴を長く履くためにも、足の健康のためにも、修理は、すり減りがごく軽いうちに早めに行うのがおすすめです。
さっそくご自分の靴を後ろからチェックしてみて下さいね!

撮影/畠山あかり、取材・文/暮らしニスタ編集部

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